②飼い主は犬に寄り添うパートナー
以前「①飼い主は犬を守る強いリーダー」をお伝えしましたが、今回は「②飼い主は犬に寄り添うパートナー」についてお伝えします。 ①と②は犬に対しての接し方、トレーニング意識が真逆になります。 ①は蚤の実験で言う「蓋」、カマスの実験によるアクリル板のようにぶつかってくる力に対しけして譲らず、相手が諦めるまでじっくり待つ強い精神力が求められます。 一方②は向かってくる力と衝突せず、上手に方向変換して気を紛らわすテクニックが求められます。 ではもう少し②について具体的にお伝えします。
【犬から慕われるパートナー像】 ★いつも一緒にいてくれる人 ★いつでも優しく気にかけてくれる人 【飼い主が②の場合の犬の行動】 ▪犬のわがままな態度は変わらない ▪何も手を打たなければ犬の問題行動がだんだんと強くなっていく 【②で犬に寄り添っていくために飼い主が心掛けること】 ▪飼い主側はパートナーと思って接するが、犬側は飼い主を部下や家来と感じている場合が多い →飼い主の上から目線の命令や指示には従わない ▪オヤツやおもちゃなど犬が喜ぶものを常に用意し日頃から準備しておく →ありとあらゆる工夫で問題行動に対処していくことがカギ ▪多少の問題は多めに見る寛容な心で接してあげる →即変化は期待せず、あらかじめ時間が掛かることを覚悟してトレーニング 【しつけのコツ】 <気の強い元気な子の場合> ▪日頃運動や遊びなどで発散させ、動きたいエネルギーを上手に落としてあげる <怖がりで内弁慶の子の場合> *とても頑固なタイプ ▪じっくり時間をかけて不安を取り除いてあげる ▪完璧を求めず、少しでも良い行動が出来たらそのタイミングで喜び褒めてあげる <元気あり過ぎてじっと出来ない子の場合> ▪まずはたっぷり遊んで発散させてからトレーニングしてあげる いかがでしょう?以前お伝えした①とはまったく違いますよね。 ②は良い意味で「諦める」精神で犬に接するので、犬に対し飼い主はまるで我が儘な王様や女王様に仕える執事、同じく我が儘社長に仕える秘書のような感じでしょうか? 犬は威張っていますが飼い主なしでは何もできない可愛い存在だと思ってあげることがコツになります。 以上②についてお伝えしましたが、①と比べどちらがあなたや家族に合うのか?をよく検討してください。 お勧めしないことは中途半端に①だったり②になったりすることです。 よく巷で見かけることはどう見ても飼い主と犬の関係性は②なのに、なぜか①のように指示命令で犬をコントロールしようとしている飼い主です。 迷ったらお早めにプロにご相談ください。それでは今回はこの辺で、、、。