内弁慶の犬は飼いづらい

内弁慶の犬は飼いづらい

国語辞典オンラインで内弁慶の意味を調べると「家の中でだけ威張っているが、外では少しの度胸もないこと。」と書かれています。 人で言うなら引きこもって母親にだけ強気で命令する子供のようで、犬でもまったく同じように内弁慶に育ててしまう飼い主が実際多くおられます。 ではなぜ犬が内弁慶になってしまうのか? まずはその原因を考えてみます。 もう30年ほど前になりますがアメリカでドッグトレーニングを学び、その後日本で開業された女性のドッグトレーナーさんからアメリカと日本の犬の違いをお聞きしたことがあります。 印象的だったのは「日本はシャイな犬が多い、、、子犬の頃の環境が大きく影響している」とのコメントでした。 その違いの原因としてアメリカでは多くの場合ブリーダーの下で、親や兄弟同士で毎日遊ばせられる環境である程度の年齢まで育ててお渡しするそうです。 このある程度の年齢というのが日本では早過ぎると海外から指摘を受けている点です。 しかし、日本人の多くが小さくて可愛い子を求めるがために、そのニーズに応えようとブリーダーや中間業者が動き、飼い主へお届できるよう準備するのです。 このことで各業者は幼齢の子犬を病気感染から守るために隔離管理を徹底します。 そして、飼い主にお渡し後ワクチン接種が終わるまでは、外部と接触しないよう飼い主に教育するため、子犬の社会性育成に大切な時期にほとんど経験のないまま数か月経過してしまうのです。 人で言うなら、小学校入学まで家族以外の人に会ったことがない子を、急に外に連れ出したらどうなるか想像できますよね? このことが全国的に起きているため、日本の犬はシャイな子が多くなり、また家族しか知らない内弁慶を育ててしまうのでしょう。

「内弁慶」の犬は飼いづらい、、、 それはなぜか? それは特に体力があり活発な子の場合、外を怖がり家族以外に発散できないので家庭内暴力や破壊行動を行います。 例えば昼間仕事で出掛け、夜家に帰ってくる飼い主を待ち構え暴れまくる感じです。 これでは仕事で疲れた飼い主が家でのんびり過ごす訳にはいかなくなるでしょう。 ではどうすれば「内弁慶」にならないよう育てられるのか? 人と同様に犬も生まれてすぐは怖がることなく、誰にでも抱っこさせてくれます。 やがて目が空き動き回るようになる好奇心旺盛な時期が始まりますが、あっという間に下がっていきます。 そこで逆に上がってくるのが恐怖心です。 早ければ生後3か月くらいから恐怖心が好奇心を上回る子もおります。 これは犬種の違いもありますが、同じ兄弟の中でも差があるのです。 内弁慶を防ぐには好奇心が上回っているうちに様々な社会経験をさせることです。 社会経験として一番オススメなのは同じような年齢・体力の子犬とじゃれあいです。 このことで互いに噛み加減や遊び方が学べ、犬に対する恐怖心が消えていきます。 このように学んだ子はお散歩に行っても犬を怖がらず、ドッグランでも犬同士で遊べ上手に発散できる子になります。 このように遊べる子は外ではオン、家の中ではオフと上手に切り替えられるので飼い易い子に育っていくのです。 いかがでしょう? 内弁慶を防ぐために、少しでも早い時期に子犬への社会性を経験させてあげることだと思います。



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