わくわくペットライフマニュアル ー成犬・成猫編ー

幼いころに迎えた愛犬・愛猫もすくすくと成長して
今や立派な大人に
当然食事やしつけ
健康管理は子犬や子猫の時とは異なり
高齢になるにつれて気を付けたい事柄も
増えていきます。
ずっと長生きしてもらうために、
成長過程に合わせて気を付けたいポイントを
見ていきましょう。
成犬と暮らすポイント
成犬は人間の約4倍のスピードで歳を重ねていきます。
人間の年齢にあてはめながら
ライフステージに合わせたお世話をしていきましょう
年齢 |
ワンちゃんの様子とお世話のポイント |
1才
人間に換算
約16才
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【青年期】
人間に例えると16才~28才
心の変化が起こりやすい時期
1歳を迎える事には体の成長はほぼ止まりますが
中には被毛の量や毛色に変化が起こることも。
フードは成犬用に切り替えるタイミングです。
縄張り意識が強くなり
警戒心が強くなることもあります。
子犬らしさが残り、好奇心いっぱい。
目を離さないように!
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体は大人になっても心の成長は続いているので
中にはまだまだ子犬気分が抜けない
やんちゃなワンコも。
一般的に子犬は2歳くらいまでは
精神的に子犬だと言われています。
遊ぶことに夢中になり、脱走や噛み付きといった
トラブルを起こすこともあるので
よく観察することが必要。 |
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2才
人間に換算
約24才
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知恵がつく時期
甘やかしに気を付け、体力も発散させよう
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個に時期にはだんだんと知恵がついてきます。
ダメだと言われたことでも
知恵を働かせて挑戦してくるかもしれません。
ケガやトラブルにつながることもあるので
甘やかさずにダメなことはダメだと伝える事。
有り余ったパワーを発散させるためにも
しっかりと運動させてあげましょう |
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3才
人間に換算
約28才
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成長が落ち着く時期
お出かけや旅行を楽しむのに◎
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落ち着きが出始める時期ですが
同じ散歩コースや同じゴハンなど
日々に変化がないとワンちゃんも
楽しくありません。
そこでいつもと違う場所に出かけたり
新しい人やワンちゃんに会わせたりして
日常に刺激を与えてみては。
時には旅行を計画して家族の思い出を
作るのもいいかも。 |
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4才
人間に換算
約32才
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【壮年期】
人間に例えると32才~40才
次第に落ち着きが出始める
活発でやんちゃだった愛犬も
次第に落ち着きが出始めます。
飼い主さんも愛犬との生活リズムに慣れ
余裕を持った付き合い方ができるように
体力もついて来て健康的に過ごせるように
なります。
免疫が安定する時期だが、
予防接種と健康診断は毎年受けよう。
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4歳を迎える頃には免疫が安定し
体力が充実する時期と言われています。
ただし早いワンちゃんでは
5~6歳頃から老化現象が始まり
足腰が弱くなることもあるので
ヘルニアになりやすい犬種は注意が必要です。
また、年に一度は健康診断を受けて病気の
早期発見に努めることをおすすめします。 |
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5才
人間に換算
約36才
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6才
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7才
人間に換算
約44才
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【中年期】
人間に例えると44才~56才
少しずつ衰えが現れる時期
7歳くらいの時は見た目にはまだ若くても
内臓機能の衰えや体の痛みなど体内の老化が
始まります。
9才ぐらいになると、白髪や目の濁り
毛のパサつきなど、見た目にも老化が出始めます。
寝ていることが多くなる。
無理せずスキンシップを増やして
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若い時に比べて大人しくなり
寝ている時間が多くなります。
今までは大好きだったおもちゃに
反応しなくなり、遊びに興味を持たなくなる
こともあるかもしれません。
そのような様子が見られたら
ブラッシングやマッサージをして
スキンシップの時間を多く取って
あげてください。 |
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8才
人間に換算
約48才
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9才
人間に換算
約52才
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代謝が落ちるので
肥満には気を付けて
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老化が始まると共に
だんだんと体の代謝も落ちていきます。
そこで気を付けたいのが肥満です。
今までと同じ量を食べているのに太ってきたと
感じたら、カロリーを抑えたシニア用のフードや
ダイエットフードに切り替えるのも手。
ゆっくりと歩かせるなど
適度な運動も心がけましょう。 |
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10才 |
11才
人間に換算
約60才
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【老年期】
人間に例えると60才以上
病気やケガ、心の変化に注意して
11歳を超えると1日の大半を寝て過ごすように
今までに出来ていたことも出来なくなり
トイレの粗相をすることも。
愛犬が快適に過ごせる環境を作り
失敗しても見守ってあげましょう。
免疫が弱まるので、病気になりやすい。
年に2回の健康診断を。
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免疫が弱くなるので
がんや心臓病、腎臓病などの
病気にかかる確率が高くなります。
症状によっては進行して治療が困難になる
こともあるので、老齢になったら年に
2回の健康診断を受けるように。
日頃から健康状態もチェックして
些細な変化も見逃さないようにしてください。 |
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シニア |
足腰が弱るので
激しい段差や運動を避けよう
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老化に伴い、足腰の関節が弱ってくる時期。
これまでソファやベッドに飛び乗っていた
というワンちゃんでも
上がれなくなるかもしれません。
激しい段差のある場所は抱きかかえる
補助の段差を付けるなどして対策を。
アジリティやフリスビーなど激しい運動も
避けるようにしましょう。 |
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大型犬は小型犬に比べて老化のスピードが早い

ライフステージは小型犬も大型犬も同じですが
中型~大型犬は小型犬に比べて歳を取るスピードが
早いことが特徴です。
一説によると、小型犬が人間の約4倍のスピードで
老化するのに対し大型犬は約7倍。
そのため、大型犬の老化は7歳くらいから始まると
言われています。
体が大きい分介護の負担も増えるので
事前にドッグトレーナーやあペットシッターなどの専門家に
相談しておくもの良いでしょう。
ギモンに答えます!
成犬に対する疑問にお答えします。
ビギナーさんはもちろん
ベテランの飼い主さんも改めて見直してね♪
成猫と暮らすポイント
大人になった猫は、小型犬と同じ約4倍のスピードで
老化すると言われています。
ワンちゃんと同じく
ライフステージに合わせたお世話が必要に。
年齢 |
ネコちゃんの様子とお世話のポイント |
1~2才
人間に換算
約12-24才
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【青年期】
子供→大人への変化に対応して
猫は約6か月で性成熟を迎え
去勢・避妊手術ができるように。
必要なエネルギーも変わるので
フードは子猫用から成猫用へ切り替えて。

子猫らしさが残る時期。
誤飲誤食に気を付けて
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子猫に比べて落ち着きが出てくるものの、
精神的にはまだまだやんちゃで遊びたい盛り。
ただし子猫の時よりも体が大きくなるので
運動量が増えます。
夜の大運動会やイタズラも増えるので
ケガや誤飲誤食に要注意。
原因になりそうなものを片付けるなど、
身の回りのものをチェックしてください。 |
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3~6才
人間に換算
約28-40才 |
【壮年期】
もっとも健康的に過ごせる時期
生涯を通して最も気力や体力が充実している時期
健康的に過ごす猫が多い一方
この時期に遺伝性疾患と言った持病が
見つかることも。
縄張り意識が高まる時期。
多頭飼いをするなら若齢のうちに
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大人になるにつれ猫は縄張り意識が高まります。
多頭飼いを考えている人は
先住猫が若いうちがベスト。
年齢差が少ない方が良好な関係が築ける
とも言われています。
先住猫が5歳を過ぎると
自分のライフスタイルが確立しているので、
新入りを迎えるのに時間がかかることも。 |
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7~10才
人間に換算
約44-56才 |
【中年期】
老化の兆しが見え始める
体力が少しずつ落ちる時期に入ります。
早い猫では、7歳を過ぎると
白髪や毛のパサつきなど
老化に兆候が見られるように。
代謝が落ちて太りやすい。
肥満や関節の痛みに注意
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加齢と共に代謝が低下するため
太りやすくなります。
シニア用のフードに切り替え
肥満を予防しましょう。
また若い頃のように激しい遊びをしなくなるので
運動不足にもなりがち。
遊びで適度な運動をすることが大切ですが、
足腰が弱って来るので
高い場所の上り下りは避けて。 |
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11才
人間に換算
約60才 |
【老年期】
日々の健康チャックを欠かさずに
立派なシニアの仲間入り
筋力や免疫力が低下し
病気にかかりやすくなります。
最低でも年に1度の健康診断を
受けることをおすすめ。
五感が衰え、環境の変化が
苦手になるので気を付けて
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視力や聴力の低下など
五感の低下が見られるようになります。
引っ越しや長時間の留守番といった
大きな環境の変化が不安を与え
ストレスになるので避けてください。
新しい猫や犬を迎えるなど
新たな刺激を与えるのもおすすめしません。
安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。 |
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