カワセミと鳥獣保護法
こんにちは。 行政書士ADRセンター東京です。 ペットの話とは外れますがご容赦ください。 私のライフワークはバードウォッチングなのですが、長く鳥を見ていると、捕食シーンに出くわすことがあります。 なかでも華麗なのがカワセミの狩りで、水面上から狙いをつけて、 一気にダイブして小魚などの獲物を捕らえる姿は、まさに凄腕ハンターといったところです。 (お見事! ダイブして川エビを捕えた瞬間。)
(背中のコバルトブルーが美しいカワセミ) 今年は、地元の川でもカワセミの雛が何羽か孵化し、親鳥と一緒にいるところが見られました。 ようやく飛べるようになったころは、親鳥がとってきた小魚をもらっていましたが、 そのうち、親鳥を真似てダイブの練習をするようになります。 最初のうちは、親鳥のような華麗なダイブではなく、水面に近いところから飛び出して、 「ちゃぽん」という感じで着水していました。 これでは魚は逃げちゃうだろうと思っていましたが、そのうち魚は無理でも川エビは捉えられるようになりました。 カワセミは川の宝石とも呼ばれますが、飛んでいく姿は背中のコバルトブルーが輝き、 川の宝石の名に嘘偽りはありません。 漢字で「翡翠(かわせみ)」と書くのもダテではないのです。 近年は川も綺麗になったので、都内の川や池でも見られることがありますので、 近所を散歩しながら探してみてはいかがでしょうか?
(朝陽を浴びて仲良く並んでいる親子のカワセミですが、縄張り争いは親子、兄弟も関係ないようです。) そんな美しいカワセミですが、縄張り意識が強いという一面を持っています。 親、兄弟、関係なく縄張りから追出しにかかります。 一度、2羽のカワセミが空中で争い、もんどりうって2羽とも川に落ちていくのを見ましたが、 結構、激しいのです。
(23区内の公園でのワカケホンセイインコ。ちょっとガラが悪そう。) ところで、話は変わり、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」 (以下「鳥獣保護法」といいます)という法律があることはご存じかと思います。 鳥獣保護法は、鳥(卵も)や獣を捕ることを原則として禁止しています。 たとえ、鳥獣による害が発生していても、許可なしに捕まえることはこの法律に触れる場合があります。 罰則もあります。 害が発生しているといえば、ムクドリやサギが大量発生して、その糞害などが生じているということが ニュースでもありましたが、そういう場合でも勝手に駆除はできないので、 対応に苦慮しているところもあるようです。 また、もともと日本に生息していなかった鳥獣でも日本で野生化していれば鳥獣保護法で保護されます。 野生化しているケースとしては、東京23区内ではワカケホンセイインコやセキセイインコなど、 山林に入るとガビチョウやソウシチョウなどが見られます。 これらは日本古来の野鳥の分布に影響を及ぼす可能性が指摘されているところです。 最近、カラスとワカケホンセイインコが一触即発の状態になっている地域があると報じられました。 そうは言っても鳥に罪はないのですが。
(山林のある公園でのガビチョウ。愛嬌のある顔と美しい声の持ち主。) 鳥獣保護法は、例外として、①狩猟制度による捕獲、②許可捕獲、③外来生物法に基づく 特定外来生物の防除の場合は捕獲等を認めています。 ちなみにカワセミは狩猟の対象にはなっていませんので、いくらカワセミが綺麗だからといって 勝手に捕ってくると鳥獣保護法違反となってしまうことになります。 放し飼いにしているつもりで、野鳥たちを優しく見守ってあげたいものです。 ペットに関するトラブル、お困りのことや気がかりなこと、 ご不安なことなどがありましたら、お気軽にご相談ください。 —————————————————– 行政書士ADRセンター東京 https://adr.tokyo-gyosei.or.jp/trouble/pet/ 03-5489-7441 電話受付時間:火・木・土曜日 10時〜16時 〒150-0045 東京都渋谷区神泉町8-16 渋谷ファーストプレイス4階 —————————————————–