“吠える”を軽減する解決策 その4「警戒吠え」について
今回は「警戒吠え」について、 飼い主と犬の関係性 ①②それぞれの改善策→派生問題→解決策を深掘りしていきます。 「警戒吠え」には主に未知のものに対する恐怖から始まります。 多くの場合最初は、勇気を出して少し声を出したことで 相手が逃げていくという成功体験を積んだことから始まり、 その成功体験を続けるとだんだん自信もって吠えるが強くなっていきます。 特に幼い頃の社会性経験が少ない犬は未知のもの (車、バイク、自転車、人、インターフォンなど)が多いため、 怯えから吠えてしまうきっかけが生活の中にたくさん存在します。 また、最初家に連れてきたばかりの頃はおとなしかったのに ある頃から急に吠え始める犬のパターンとしては、 たいして強くないのに自分が吠えたことで相手が逃げていったという 間違えた成功体験を積み重ねてしまい、その積み重ねで 自分が家族を守っているリーダーなんだと思い込み威張り続けます。 いわゆる内弁慶が強化されます。 そしてその月日が経てば経つほど頑固になり改善が難しくなっていきます。 元々は怖さから吠えるに始まり「自分って強いかも、、、」 なんて勘違いしながら、今は家族を守るリーダーのつもりでいる状況です。 良く言えば24時間セコム以上に家を守ってくれる番犬なので 泥棒からするとこの家へに侵入はできないと警戒されるでしょう。 さて、これらのことを踏まえ、関係性①②ごとの解決策をお伝えします。
関係性①で取り組む改善策→派生問題→解決策 改善策 吠え声で隣近所に迷惑かけているとか、 どうしても静かにしてほしいと望むのであれば、 その思いをはっきりと伝えねばなりません。 ①の関係性ならばやることはとてもシンプルです。 威厳ある態度と冷静な心で「黙れ!」としっかり伝えるだけです。 この時に気を付けることは、高波のような感情を入れず 心は凪のように冷静に指示を出すことです。 信頼されるリーダーには感情の起伏は必要ないのです。 派生問題 犬が興奮して吠え続け飼い主の指示が届かない、、、 解決策 指示が一発で届く習慣がつくまで 常にハウスリードを付けっぱなしにしておきましょう。 そして指示を出す前に軽くリードショックを与え注目させ、 そこで毅然とした冷静な態度(犬を圧倒する威圧感)で指示を伝えます。 関係性②で取り組む改善策→派生問題→解決策 改善策 怖がりから始まった警戒吠えですから、 まずはその怖さにつながる原因を排除してあげる環境の工夫が必要です。例えば、、、 ▪外で歩く人の姿に反応 →見えないようにする。 ▪外の音に反応 →防音の工夫など。 ▪インターフォンの来客で反応 →玄関には行かせない工夫 派生問題 来客中はずっと吠え続けてしまう、、、 解決策 インターフォンが鳴ったら別部屋に移動させておやつ →これを1日100回やって警戒から楽しみに変われるようトレーニング