犬が教えてくれる「いじめっ子」と「いじめられっ子」の関係
この世の中にはたくさんの動物がいますが、その中で犬は他の動物に比べとても人の近くで暮らしてくれる珍しい動物です。 僕は犬のことを勝手にこう考えています。 「犬は動物界と人間界をつなぐアンバサダー」だと、、そのアンバサダーの犬が動物界では普通に行われている行動から人間のいじめ問題、その関係性についてわかりやすく教えてくれていると思うので、今回はそのことをテーマに書いてみます。 僕は新潟県にあるものづくりで有名な燕三条で犬の幼稚園を経営しています。 そこで毎日いろんなタイプの犬たちが発散や社会性を学びにやってきますが、そこで起きる社会性の問題がいじめの構造をとてもシンプルに教えてくれています。 よく人の会話でも「この人すごいオーラを感じる、、、」など、すごい人に会うと自然とパワーやエネルギーの高さを感じてこのように言うと思います。 それと同じように動物同士もであった瞬間に相手のエネルギーをするどく察知します。 そこで互いの体調や精神状態などでいくつかの行動パターンが考えられます。 2匹の犬AとBでいくつかの例をあげるとこんな感じです。 ▪A:体力があり、相手に対して接し方や加減がよくわかっていない B:初めての場所で不安と警戒で怯えている →AはBに近づこうとするがBは怯えて逃げようとする。 仮にBがもっと弱いエネルギーの草食動物ならば獲物になっている。 ▪A:体力があり、相手に対して接し方や加減がよくわかっていない B:体力があり、相手に対して接し方や加減がよくわかっていない →互いに強いエネルギーを感じにらみ合い威嚇し合う。 そして喧嘩になりどちらかが引くまでやり合う。引いた方が負けを認め退散する。 ▪A:自信あって堂々としている B:自信あって堂々としている →互いに落ち着いて近づき匂いを嗅ぎ合いながら相手の情報を習得する。 同じような年齢や体力、そして波長が合うとすぐにどちらかから遊びを誘い始める。
他にもいくつも例はありますが、 要は社会性不足でいろんなことに怖がり弱いエネルギーを相手に感じさせると草食動物のような獲物化になり、これがいじめ関係性に似ていると僕は感じています。 いじめにつながらないようにするには方法はとてもシンプルです。 それは幼い頃からの社会性トレーニングです。いじめっ子になる子の原因は持て余す体力や相手への接し方や加減なので、なるべく幼い頃から先輩犬や強い犬に揉まれ叱られ体力を発散しながら学ぶことで社会性を養わせます。 また逆にいじめられっ子を防ぐには同じように幼い頃からいろんな犬や人と会い、様々な経験を積むことで恐怖心を減らし、どんな犬や人を見ても堂々と落ち着いて接することができるようにしてあげることです。 では社会性はいつから学ばせれば良いの?? 僕はこう思います。 極論生まれてすぐから大家族の中でいろんな人や犬と過ごせれば間違えなく社会性が身に付き最幸だと、、、 ですので少しでも早く飼い主さんはそこに気づき、犬に社会性トレーニングをさせてあげてくれることを願っています。