Cat -猫について色々調べてみました-

猫の起源
猫の誕生の歴史は?
猫や犬等の肉食系哺乳類の先祖は、
「ミアキス」という体長20~30cmほどの小動物だと言われています。
ミアキスが誕生したのは、地球上の恐竜が絶滅したあとで、
今から約5500万年前だと言われています。
森に生息していたミアキスは、次々と生息地を移動し続け、
それぞれがその場にあった体に進化していったとされています。
この小動物がいなかったら、犬も猫も誕生していなかったのです。
森に残ったミアキスは、薄暗い森林の中で狩りをするのに適応して、
体は小さくなり、すばしっこく駆け回ることが出来るように進化していきました。
さらには木に登るために鋭い爪や、薄暗い森の中で獲物が動く音や鳴き声を聞けるよう、
抜群の聴力も身に着けたのです。
そしてずば抜けた瞬発力が必要なため、狩りに出る時以外はじっと大人しく待ち、
体力を温存するようになりました。
このミアキスが現在の「猫科」に進化していきます。
逆に森から出て平原を生息地としたミアキスは、森とは違い隠れる場所もほとんどなく
、敵が多くいては狩りにならないので、仲間を作り集団行動をし、
群れで狩りをするようになりました。
そして広々とした平原を駆け回るため、筋肉質な体も手に入れたのです。
このミアキスが現在の「犬科」に進化しました。
猫が人と一緒に暮らすようになった始まりは
古代エジプトからでした。
猫が農作物の害獣であるネズミ退治にとても向いている事から
人と暮らすようになりました。
その後は、売人によりヨーロッパ方面にも猫が広まり、
そこでも猫は小型の害獣の駆除係として活躍していました。
日本での猫の歴史はというと、
中国の売人の手により、飛鳥時代のころ日本にやってきました。
日本でも長らく貴族や武家の間では重宝され、ネズミなどの駆除係として活躍していました。
また、身分の高い人達の愛玩動物としても、重宝されました。
江戸時代に徳川綱吉が、有名な「生類憐みの令」で猫の売買を禁止しました。
綱吉亡きあとは、すぐにこの法令は廃止され、猫はまた人々の生活に溶け込んでいきました。
そして第二次世界大戦後からは、一般人も金銭面に余裕ができ、
猫をペットとして飼う家庭が増えたそうです。
世界の猫の呼び名・鳴き方
・英語 キャット・ミャオ
・ドイツ語 カッツェ・ミャウ
・スペイン語 ガト・ミャオ
・イタリア語 ガット(♂) ガッタ(♀)・ミャオ
・中国語 マオ・ミャオ
・ヒンドゥ語 ピリー・ミャオ
・アラビア語 キッツ(♂) キッター(♀)・ミャオン
・ロシア語 コット(♂) コーシカ(♀)・ミャウ
・ギリシャ語 ライス(♂) ラタ(♀)・ニャオ
・フランス語 シャ(♂) シャット(♀)・ミャオン
・日本語 猫・ニャー
人気猫種ランキング
1位:アメリカンショートヘア
2位:スコティッシュフィールド
3位:ペルシャ(チンチラ)
4位:アビシニアン
5位:メインクーン
6位:ロシアンブルー
7位:シャム
8位:ノルウエイジャンフォレストキャット
9位:その他純血種
10位:雑種
猫の好きな食べ物ランキング
■1位:焼き魚
猫が好きな魚は、
タラ、鯛、かつお、まぐろなどです。
食べさせる時には
必ず骨を取り除いてあげましょう!
■2位:チーズ
”魚よりもチーズが好き!“
そんな猫ちゃんたちも 多くいるようですね。
チーズなんて与えて大丈夫?
チーズ自体、カルシウムや脂質、タンパク質、
ビタミン、ミネラルなど栄養素のギュっと詰まった食材です。
良質な動物性タンパク質を摂取出来るチーズは、
猫ちゃんにとっても身体に良い食べ物のようですね。
人間用のチーズは塩分が多く
含まれているため、 腎臓などにも負担がかかってしまいます。
与えるなら猫用チーズがおすすめです!
なぜ猫はチーズが好きなのでしょう?
猫はタンパク質のアミノ酸の旨みを
感じる味覚を持っています。
そのため、製法過程において 牛乳に含まれる
タンパク質をアミノ酸に分解して出来上がる
チーズは、 猫ちゃんにも美味しく感じる
アミノ酸に引き付けられているのではと考えられています。
■3位:刺身
焼き魚か刺身・・・
これは好みが別れるそうですね^^
マグロやカツオ、青魚であるアジやサバは食べ過ぎると
黄色脂肪症を引き起こしてしまう可能性もあるので
注意が必要です。
■4位:鶏肉
完全肉食性の猫にとって、
動物性タンパク質は最も必要な栄養素です。
鶏肉には、猫に必要な必須アミノ酸が全て含まれており、
特に猫にとって重要なタウリンが豊富に含まれていることから、
身体にも嬉しいタンパク質と言えます。
日本人には、“猫の好物は魚”とイメージが
定着していますが、実は猫は断然肉派なんです!
ただし、骨付き肉は絶対に与えないで下さい。
■5位:煮干し
煮干しはミネラルが豊富に含まれています。
しかし、猫は尿結石を起こしやすい体質のため、
原因にもなりやすいミネラルの摂取量
には気を付けたいところですね・・・
逆に、カルシウムやビタミンDなど
猫にとっても良い栄養素も含まれているので、
少量、おやつ程度に与えるくらいが良いかもしれません。
猫ちゃんが欲しがるままに与えないよう、
1日に2、3本と本数を決めて上手に与えましょう。
そして、減塩と言う意味でもペット用の煮干しがおすすめ
■6位:かつお節
かつお節が大好物!
と言う猫ちゃんもけっこういるようです。
しかし、煮干しと同様ミネラルが豊富に
含まれているので与えすぎには注意が必要
■7位:生クリーム
猫は油も好む傾向にあって、
生クリームに含まれる脂肪分に惹かれているようです。
卵や牛乳の旨みも感じているのかもしれません。
ただし、肥満にもなりやすいですし、
糖分が含まれていれば糖尿病のリスクも上がってしまいます。
特別な日に、猫用ケーキを与える程度にしましょう
■8位:ホタテ貝柱
ホタテ貝柱は猫が食べられる数少ない貝となっています!
よく、ウェットフードにもホタテ貝柱が使用されていたりと、
猫が好みやすい匂いのようです!
ホタテ貝柱の部分のみで、内臓部分はアレルギーを引き起こす
原因にもなりますので、くれぐれもそのまま与えないようにしましょう!
貝柱に至っても、ボイルしてあげるのがベスト!
猫に必要なタウリンが豊富含まれては
いるものの与えすぎには注意が必要です。
■9位:海苔
カツオ節や煮干しと同様、マグネシウムやナトリウムは
豊富に含まれているので
与える量や頻度には気を付けましょう。
■10位:野菜
野菜が大好き!と言うような
ベジタリアン猫ちゃんもけっこういるようですね^^
しかし、完全肉食性の猫にとって
そこまで重要な栄養素ではないので
積極的に与える必要はありません。
猫に多い病気ランキング
猫は人よりも4〜5倍のスピードで年を取ります。
なので、病気の予防や早期発見が何よりも大事です。
実際に猫はどんな病気にかかりやすいのか
不安や今後について気になる飼い主さんは少なくないと思います。
そこで今回は猫がかかりやすい病気をあげてみました。
1位:慢性腎臓病
中毒や尿道閉塞などで起こる急性腎不全とは違い
慢性腎不全は徐々に腎臓機能が低下する病気です。
病気になるハッキリとした原因は不明なところが多いですが、
腎単位である「ネフロン」が破壊され、数が減少することで腎不全を引き起こします。
何らかの感染や炎症などでもネフロンがダメージを受けるので、この病気は老化によってネフロンの数が減少していくため、
慢性腎不全を発症すると考えられます。
元々猫は人や犬に比べてネフロンの数が少ないため、
この病気を発症しやすく、15才以上の約30%以上の猫が
慢性腎不全になっているといわれています。
【治療法】
病気が初期状態であれば、腎臓に負担となるタンパク質や
リンの含有量を制限した療法食に切り替えたり、
吸着剤などの薬を服用したりすることで病気の進行度を遅らせます。
しかし末期状態になると、必要である水分も失われてしまい脱水状態を起こすため、点滴治療を行います。
また猫の状態が貧血傾向であれば、造血剤の投与も行います。
2位:嘔吐、下痢、血便
3位:膀胱炎(尿路結石)
猫のオシッコのphが極端にアルカリ性や酸性に傾くことで結晶・結石ができてしまう病気です。
オシッコがアルカリ性に傾くとストラバイト結石、
反対の酸性に傾くとシュウ酸カルシウム結石を
形成しやすくなります。
フードやオヤツに含まれているマグネシウムや
カルシウム・リンなどのミネラルバランスが合わないことが、
尿路結石症を引き起こす原因といわれています。
また飲水量の低下もオシッコが濃縮するため、
尿路結石症になる要因として考えられています。
元々猫はあまり水を好んで飲まず、冬場になると
更に飲水量が少なくなるため、尿路結石症になりやすいです。
【治療法】
ストラバイトの場合は、溶解することができるので
専用の療法食に切り替えます。
しかし結石となってしまった場合や、大きさや数によっては
外科的手術が必要になる場合があります。
一方でシュウ酸カルシウムは溶解することができないため、
外科的手術を視野に考えなくてはいけません。
また尿道に詰まって尿道閉塞を起こした場合は、
尿道の入り口からカテーテルを挿入する処置を行いますが、
カテーテルが入らないなど状況によっては
外科的手術をしなければいけません。
ですが、ストラバイト・シュウ酸カルシウムが
まだ結晶しかできていない場合は療法食を食べさせたり、
オシッコのphを調節する薬・サプリメントなどを服用したりする内科療法を中心に行います。
4位:胃腸炎
5位:心筋症 (心臓病の一種)
心筋症とは心臓にある筋肉自体が何らかの異常により
心機能が低下する心臓の病気です。
猫が発症する心筋症は
「肥大型心筋症」「拘束型心筋症」「拡張型心筋症」
があげられますが、
その中で特に非常にかかりやすい病気は「肥大型心筋症」です。
肥大型心筋症は肥大する明確な原因がないにもかかわらず、
心筋が分厚く肥大してしまう病気で、
特に左心室の肥大がおこります。
肥大型心筋症の主な原因は遺伝子変異や
家族性発症といわれています。
メインクーンやラグドール、アメリカンショートヘア、
ノルウェージャンフォレストキャットなどがあげられます。
【治療法】
猫に多い肥大型心筋症を発症した場合、
ACE阻害薬などの内科療法となりますが
病気の進行度や症状によって投薬する薬を選択します。
症状が落ち着いたとしても、
QOLの維持のためにも投薬は生涯続ける必要があります。
6位:結膜炎
7位:外耳炎
8位:元気、食欲がなくなる
9位:糖尿病
10位:皮膚炎